夜のナイアガラ


Niagara Falls Posted by Hello
夜のナイアガラはライトアップされていて非常に美しい。
先方に見える橋がアメリカとカナダの国境をまたいでいる。左がカナダ、右がアメリカ。その手前の滝がアメリカ滝。

この旅行は私の甥っ子とふたりでやってきた。
途中、ミネアポリスで飛行機を乗り換えたときちょっとした出来事があった。成田空港での説明を聞き違えたのか、ミネアポリス空港で荷物が出てくるのを待っていてもまったくその気配がない。
そばにいた黒人の係官に尋ねても、まったく彼の英語が分からない。相当な訛りの英語だ。
他のひとに聞いたが、荷物のことは分からないと言う。とにかく受付まで行ってみては、と勧められた。

その受付までが長いこと。やっと到着してこの空港で初めての日本人に会った。美しい日本女性で、荷物は自動的に次の飛行機に運ばれているから心配ないと丁寧に説明してくれる。
で、ゲート前まで行ってみると、いました日本人の団体さんが。
添乗員が一人一人のパスボートをあずかっていて、皆この人にすべてを任せている様子。
こんな風な旅行の方が気楽でいいかなとつくづく感じる。

どうも、私は海外旅行に出かけると単独行動にでてしまう。

ソウルでは韓国女性と一晩中あちらこちらへ出かけた。カラオケスナックに何軒梯子をしたことか。ソウル市内をいったいどのくらい走りまわったのかも分からない。とにかくずい分と走ったことはたしかだ。

最後の店が閉店になったとき、彼女は自分の家に来たらと言う。
まさか、そこまではできないのでホテルに戻ることにした。
途中で警察官の検問が待っていた。金浦空港でもそうだったが、大事件のあとだったのですごい警戒ぶりだ。
私が日本人だと分かると面倒なことになるかもしれないので、彼女が応対するから私は黙っていろと。

やはり警官は後部座席の私たちに質問を浴びせてきた。何を話しているのかまったく分からなかったが、あとで彼女に聞いたらたいしたことでもなかったようだ。
ホテルに着いたころはもうすでに明け方。

次の日の観光は、どこをどうまわったのか記憶にない。
バスの中では眠ってばかりいた。

香港に行ったときも、ガイドの忠告も聞かぬふりをして、夜ひとりで出かけた。ガイドブック片手に、地下鉄で名所巡りをしようというわけだ。
その地下鉄でぱったりと立ち往生。カード式の自動改札になっていて、その使い方がまったく分からない。中国返還前の香港だったが日本より進んでいる。

香港はイギリスの植民地だったから英語が通じるだろうという先入観は大間違い。現地のひとは英語など使っていない。
改札前で困っていたら、日本の商社マンが助けてくれた。どうせなら目的地の方へ私も行くので一緒に行きましょうか、とも言ってくれた。ほんとうにありがたいことだが、迷惑になってもいけないので、ここまでで結構です、とお礼を言って別れた。

ガイドが案内してくれる名所巡りもガイド任せで気楽だが、自分で現地の人の生活の中に入ってゆくのも楽しいものだ。
日本よりはるかに大きい麻雀パイを囲んで大勢の人間が遊んでいる。ごった返していると言った表現が正確かな。
大道芸人の集まる場所も賑やかそのもの。薄明かりの中で、あっちこっちで芸人が自分の芸を披露している。
これが香港かといった気分だ。

地下鉄駅がどこなのか分からなかったので帰りはタクシーを利用することにした。タクシーに乗る前、警察官なら英語を話すだろうと道を尋ねてみたら、何を聞いているんだこの人は、という顔をされてしまった。

さすがにタクシーの運転手は英語が多少分かるらしい。ホテルに無事帰ることができた。

教訓・・・どこででも英語は通じない

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